iOS SDKガイド - NHN Cloud 使用ガイド

Application Service > Maps > iOSマップSDKガイド

iOSプラットフォームでinaviマップを使用するためのプロジェクト基本設定方法を説明します。

事前準備

inaviマップを使用するには認証用のAppkeyが必要です。

サービス有効化

NHN Cloud Consoleでサービスを選択してApplication Service > Mapsをクリックします

Appkey確認

Appkeyは、NHN Cloud Console上部のURL & Appkeyメニューで確認できます。

Project環境構成

inaviマップSDKを使用するには、次の順序でプロジェクトの環境を構成する必要があります。

Git LFSインストール

SDKの容量が大きいため、Pod依存性をインストールする前にGit Large File Storage(LFS)のインストールが必要です。

git-lfsがインストールされていない場合、SDK依存性のインストールが正常に進行できず、ビルドの際にエラーが発生します。

brew install git-lfs
git lfs install

Podfile構成

inaviマップSDKはCocoaPodsを通して配布されるため、次のようにプロジェクトのPodfileファイルにinaviマップSDKに対する依存性を追加します。

# Podfile
target 'iNaviMapsDemo' do
  use_frameworks!
  ...
  pod 'inavi-maps-sdk'
  ...
end

SDKインストール

依存性設定を行った後、Terminalでプロジェクトpathに移動し、下記のコマンドを実行してinaviマップSDKをインストールします。

SDK依存性インストールが完了した時、フレームワークの容量は約100MBです。

pod install --repo-update

CocoaPodsキャッシュ削除

もし以前ダウンロードしたSDK依存性のキャッシュが残っている場合、ビルドの際にエラーが発生する場合があります。下記のコマンドでinaviマップSDKのCocoaPodsキャッシュを削除できます。

pod cache clean inavi-maps-sdk
pod update inavi-maps-sdk

Appkey設定

発行したAppkeyを設定する方法は下記のとおりです。

Appkeyが未設定の場合、マップ初期化段階で認証エラーが発生します。

1. プロジェクトinfo.plistで設定

info.plistファイル内部にAppkeyを設定できます。

<!-- info.plist -->
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
    ...
    <key>iNaviAppKey</key>
    <string>YOUR_APP_KEY</string>
    ...
</dict>
</plist>

2. INVMapSdk APIを呼び出して設定

Application作成時点で動的に[INVMapSdk]シングルトンオブジェクトの関数を呼び出してAppkeyを設定できます。

// Swift
INVMapSdk.sharedInstance().appKey = "YOUR_APP_KEY"

認証失敗

マップ初期化段階で認証に失敗すると、SDK内部に登録されたCallbackにエラーコードとメッセージを伝達します。失敗のCallbackを受け取るには、[INVMapSdk]シングルトンオブジェクトに[INVMapSdkDelegate]を下記のように設定する必要があります。

// Swift
INVMapSdk.sharedInstance().delegate = self

func authFailure(_ errorCode: Int, message: String) {
    // 認証失敗処理
}

認証失敗Callbackを別途設定していない場合、エラーコードとメッセージがポップアップ表示されます。

認証エラーコード

Code	Description
300	Appkeyが無効
401	Appkeyが未設定
503	サーバー接続失敗
504	サーバー接続時間超過
500	不明なエラー
その他	サーバーエラー(今後定義したらアップデート)

マップを作成する

アプリ画面にinaviマップを表示する方法を説明します。

マップ表示

UIViewControllerで直接[InaviMapView]を作成して追加する例です。

// Swift
import iNaviMaps

override func viewDidLoad() {
    super.viewDidLoad()

    let mapView = InaviMapView(frame: view.bounds)
    view.addSubview(mapView)
}

Interface Builderを使用してマップを追加するには、XIBまたはStoryboardにUIViewを追加した後 Identity InspectorパネルのCustom Class項目を[InaviMapView]に設定してください。

マップイベント設定

[INVMapViewDelegate]を実装し、[InaviMapView]のdelegateプロパティを設定すると、マップクリック、ダブルクリックなどのマップとユーザー間のインタラクションに対するイベントを設定できます。

// Swift
override func viewDidLoad() {
    super.viewDidLoad()
    ...
    mapView.delegate = self
}

func didTapMapView(_ point: CGPoint, latLng latlng: INVLatLng) {
    // point :クリックした地点の画面上の座標
    // latLng ：クリックした地点のマップ上の座標
}

マーカー表示

マーカーオブジェクトを作成し、positionプロパティとmapプロパティを設定すると、マーカーが表示されます。

// Swift
let marker = INVMarker(position: INVLatLng(lat: 37.40219, lng : 127.11077))
marker.title = "タイトル"
marker.mapView = mapView

マーカー削除

マーカーオブジェクトのmapプロパティをnilに設定すると、マーカーが削除されます。

// Swift
marker.mapView = nil

カメラ移動

[INVCameraUpdate]のFactory Methodまたは[INVCameraUpdateParams]を通して[INVCameraUpdate]オブジェクトを作成した後 [moveCamera()]関数にパラメータを伝達して呼び出すと、カメラが移動します。

アニメーションとカメライベントに対するコールバックをサポートするため、カメラ移動を自由に実装できます。

// Swift
let camUpdate = INVCameraUpdate.init(targetTo: INVLatLng(lat: 36.99473, lng : 127.81832))
camUpdate.animation = .fly
camUpdate.animationDuration = 3
mapView.moveCamera(camUpdate)

自分だけのマップスタイルの作成

Map Studioサービスを利用すると、フォントはもちろん、マップの色、凡例アイコンまで自由に変更して自分だけの特別なマップを作成できます。また最新バージョンのSDKで提供するAPIを利用すると、カスタムスタイルをマップに適用できます。

// Swift
INVMapSdk.sharedInstance().delegate = self
func authSuccess(_ customMapStyles: [INVMapStyle]) {
        // マップ初期化認証が完了すると、マップスタイルの配列をコールバックに渡す
}
// 保存されたカスタムスタイルの配列の最初のカスタムスタイルをマップに適用
mapView.customMapStyle = INVMapSdk.sharedInstance().savedCustomMapStyles.first